海に沈める雑記

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雪と満開の桜、本当の冬の終わり

ここ数日、忙しさでダウンしておりブログを更新する気力がなかった。

 

さて。

私の住んでいる地域では数週間ぶりに雪が降り、道路にうっすらと積もるほどには冬に逆戻りをした。外を歩けば息が白くなり、特に朝は冬コートを着なければならないくらいの寒さだった。

4月に雪が降ること自体は別に珍しくなかったのだが、ちょうど今年は桜の開花と降雪が被っていたため、雪が降っている写真を見せられるやいなや桜を撮りに家を飛び出した。家から数km離れたところに地元では有名な桜の花見スポットがあるため、そこへわせわせと急ぎ足で歩いて行った。

花見スポットに着く頃には、花から雫がぽたぽたと滴り落ちる程度には気温が上がっていたが、多少雪が残っている花も存在していた。私と同様の考えをしていた人が多く、雪を被った桜を撮る人たちが多くいた。私も彼らに混じって撮影をしていた。

この花見スポットは無駄に面積は広いため、ほぼ誰も見向きはしない穴場に咲いている桜も撮っているうちにかれこれ1時間は経っていた。晴れ間が見えていた空は白く厚い雲に覆われ、冷たく大きなみぞれが降りだした。奪われる体力。手はかじかんでいた。だいたい撮影できたし、そろそろ帰ろうかな……と思っていた時、突然晴れ間が差した。広がる青空。私は無駄にでかいスポットをもう一周し、撮影した。結局もう一時間経ってしまっていた。

雪が降ったり、みぞれになったり、晴れたり、ここの地域の冬は本当に移り変わりが激しい。とはいえ、その移り変わりを偶然/必然的につかむことで、さまざまな風景を見ることができる。ここは田舎で何もない地域だが、そういうところは面白いと思っている。

 

もう一度くらいはこの地域に雪が降るだろう。この雪を終えて、私たちは本当の冬の終わりを知り、短い春の訪れを本格的に迎える。